2020年4月を以て、アンティーク家具の販売やイベント企画の業務を終了しました。
陶器を素敵なランプに加工

陶器を素敵なランプに加工

2010/10/24

使わなくなった陶磁器の花瓶、譲り受けたがしまいっぱなしの古い壺をランプに仕立てたら、世界でたったひとつ、しかも思い出のつまったランプになります。

1010lamp01 1010lamp02 1010lamp03 1010lamp04

2008年のブログ記事「お手持ちの壺、花瓶を素敵なランプに」を御覧頂いたというお客様から、この夏に、ランプの加工をご依頼いただきました。おはなしを伺ってみると、ステンドグラスを学ばれていらっしゃいまして、この度の展示会に向けて、ステンドグラスと、陶器の花瓶を組みあせたランプを発表されたいというのが、主なご依頼。

ただ、以前のブログにあるものと違い、今回は、シェードがガラスになることで、重心が高くなり、せっかくの作品が倒れてしまうことも考え、底に穴をあけて、台座を本体に固定することになりました。

生憎、こちらでは、大事な陶器に正確、かつ安全に穴をあけることのできる道具が(技術も)ないので、ここは、お客様がご自身のお知り合いにお願いして、底に直経10ミリの穴をあけていただいた上で、お預かりしました。

陶器のサイズを細かく計測し、ステンドグラス製のシェードの仕上がりサイズに合わせて、用意したパーツは、台座や花瓶の口にあうサイズの蓋をはじめ、15種類ほど。

特に、重要なのは、写真下段中央の、シェードの取り付けアームの長さです。このサイズが、シェードと合わないと、非常にバランスが悪くなります。その他、頭頂部のボール状の飾り(シェードの押えも兼ねる)は、本体の色に合わせたり、作品(シェード)の色を引き立てるものを選んでいます。

なにごとも大まかな現地のランプ工房に、こうした細かい注文をするのは、とても大変ですが、日本人は「精心細細的」(神経が細かい)なので、こうした部分は妥協できないよと伝えつつ、画像付きの資料を沢山送り、なんとかランプを組み立てるだけのパーツを用意してもらいました。

出来上がったランプは、この後、お客様ご自身がお作りになったガラスのシェードを載せて、間もなく、お披露目されることになりますが、当店の在庫のランプについている布製シェードを合わせてみたサンプルの写真にて、ご紹介いたします。

どれも、そのままうちの店で販売したい雰囲気になりました。(実際に、欲しいというお客様までいらっしゃいましたし・・・)

ステンドガラス工芸は、だれにでもできるものではありませんが、こうして、お手持ちの花瓶をランプとしてつかうのも、エコかつユニークな試みですね。

ご興味のある方、お気軽にご相談ください。(予備のパーツがございますので、陶器の形状次第では、短期で仕上げられます。)

また、今回の陶器3点が、ステンドグラスとどのようにマッチングするかは、お客様の通われているステンドグラス教室の作品展にて、実際に御覧いただけます。

第14回 彩の会ステンドグラス作品展(隔年開催)

2010年11月23日(火)~28日(日)   於 銀座アートホール(銀座コリドー街)

ランプ、パネルあわせて約200点が展示されます。

押入れの奥底にしまったままにしている花瓶。渋すぎて、現代の生活には合わないなぁと思えるものでも、灯りがともることで、大きく印象が変わります。是非、ご検討ください。

追記

11月5日 お客様より自作のステンドグラス製のシェードを取り付けた様子をご紹介いただきました。シェードが変わり、ベースとシェードの両方のお花により、さらにエレガントになりました。