中国のアンティーク家具を使ったインテリアにご興味のある方なら、一度は耳にした、あるいは口にしたことがあるであろう言葉「シノワズリー」
このシノワズリーについての記事が海外のインテリア専門サイトに掲載されていましたので、ご紹介致します。
題して「シノワズリーとは?」2008年の記事ですが、一度目を通していただくと、認識を新たにできるのではないかと思います。
詳しくは本文を読んでいただければと思いますが、簡単に要約をいたしますと、以下のことが書かれています。
シノワズリーとは?
- フランス語で「中国風のスタイル」という意味
- 16~17世紀にヨーロッパで人気を博し、今なお愛されている様式
- 壁紙、カーテン、テキスタイル、陶磁器などに中国や日本の建物(塔や寺院)、それに人物(エキゾチックな風貌)の絵柄をあしらったものが多い。中には、中国で見かけぬ象やライオンなどの図案もある。
- 13世紀の冒険家、マルコ・ポーロの時代より、当方の絹織物、絨毯、陶磁器、漆塗りの家具などは、シルクロードを通じて、西方に運ばれ、それらを所有することは、お金持ちのステイタスシンボルであった。
- オリエンタルなスタイル(中央~西アジア)と、東アジアの中国や日本のスタイルが混ぜこぜになっているものも多く、シノワズリーは長くオリエンタルなものと同義語のように捉えられていた。
- 写真技術が生まれる数百年も前であり、かつマルコ・ポーロがイタリーに帰国して数年後には、中国は鎖国してしまったため、西洋の人々は、ポーロが出版した多くの嘘に満ちた彼のアジアに関する記述(建築、衣装、芸術)を半信半疑ながらも、16世紀に交易が復活するまでの200余年にもわたり、彼の地の情報として刷り込まざるを得なかった。
- 交易が盛んになり、西洋の経済が発展すると、これらの工芸品・嗜好品への需要が高まる。そんな需要に応えるべく、西洋の職人は、中国に関する資料をもとにまるでファンタジーのような独自の創作(インド・ムガールの王宮に、トルコの衣装を着た人々、ヤシの樹が一緒に描かれた木綿の生地や、草紋に隠れたお猿や豹の壁紙など)をするようになった。また、16世紀のベニスに家具にはなぜか中国の賢人の絵付けがされているし、英国のディナープレートには、塔の絵が描かれていたりもする。
- すなわち、このシノワズリーとは、事実とファンタジーが融合したユニークな装飾であり、全くもって、中国から来たものではないということ。
等々
さて、日本ではどうでしょうか?
西洋が東洋へのあこがれをもって独自に解釈し創作した中国の様式chinoiserieは、欧米人のセンスでデコレートされた中国家具のあるあこがれのコーディネート方法へと、いつの間にか変化したように思います。2重のあこがれが生んだ日本の「しのわずりぃ」。
狭い日本の住宅でそれを実践するのは、なかなか難しいですが、うまく行った時は、素晴らしい空間になることでしょう。
そこに、ムガールにターキッシュに椰子の木がなくとも・・・・
引用ブログはこちら
http://poshsurfside.com/what-is-chinoiserie
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