本日は、地元の横浜青葉区のお客様宅のお部屋探訪です。
3年ほどかけて当店よりお納めしてまいりましたアジアの家具や小物を中心に、お部屋づくりをしていただきました。このほど、ちょっとした誂え物をさせていただいた折、お部屋の写真を撮らせていただくことができました。
中国のアンティーク家具や建具、それに特注家具やエスニカ手製のオリジナルアイテムなどに加え、すでにお持ちであったダイニングテーブルやソファなどとコーディネートされた空間は、色使いを抑えつつ、ポイントには差し色を効かせた大人の上質な空間に仕上がっています。
時節はまさにクリスマス。遠くからお帰りになるご家族を迎える準備も整い、絵になるシーンばかりです。是非、お部屋づくりの実例としてご参考になさってください。
メインとなるリビングの様子。ダークブラウンとグレーをベース色に、白、紺、朱赤が使われています。彩度をやや落とし、落ち着いて居心地のよいスペースになっています。
リビングに連なるダイニングスペースには、紅木の上等なダイニングセットがあり、そこには、インドのテキスタイルを合わせています。冬の寒い季節には、目から暖まれるような心遣いが嬉しいです。お伺いするたび、このセッティングは異なり、ある時は着物の帯、またある時はイカットやバティックなどをお使いになっています。
壁面のチェストはデンマークのアンティークですが、目の広い、シンプルな中国の格子を組み合わせることで、違和感なく仕上がってます。
腰高のチェストなどが多くあるお住まいですが、小物のディスプレイを季節ごとに楽しめるので、とてもいいものです。撮影時には、クリスマスのデコレーションをされていらっしゃいますが、色をホワイト&シルバーに統一されているため、お部屋の雰囲気を壊さず、とても良いと思います。
その他にもお手洗いには、当方でリペイントしたアンティークのミラーや、黒いバンブーののれんなどもお使いいただいています。このバンブーののれんはシルエットが美しい香炉とコーディネートするために、竹を一本ずつカットして、アーチ状に仕上げています。
また、次の写真で紹介しているボックスは、「茶箱」にお客様のお手持ちであったファブリックをはったもの。スツールにもなるように、フタ部分を補強して、キルト芯をいれたり、床暖房の熱を塞がぬように脚をつけたりしています。
まだまだ、解説したいポイントがありますが、以下、コメントしきれなかったカットを掲載しておきます。
お客様のお部屋に実際に覗い、お客様と一緒にアイデアを練り、十分に時間をかけてお部屋作りにご協力させていただくことは、とても楽しく貴重な経験でした。年末にこのような総括的なレポートができたことはなんだかとても充足感のあるものになりました。
来年も、いろんなお部屋づくりに協力させていただきます。