インテリアと加工の実例 和箪笥をテレビ台にカスタマイズ

現代のライフスタイルには欠かせない電化製品も、ずいぶんデザインがよくなりましたが、TV台はなかなか良いものがなく、お悩みの方も多いように感じます。そこで今回は、古い和箪笥をテレビ台へのカスタマイズというお話。

以前に、中国の家具や建具などをお求めいただいたお得意様のお宅は、モダンな空間に、和やアジアの家具や小物がセンス良く配された居心地のよい空間でありましたが、唯一のお悩みは雰囲気の良い和のスタイルのTV台がないことでした。

中国の建具(花板)やローテーブルをお納めした際に、このことを伺い、以前に考えていたアイデアをご提案させていただきました。

まずは、程度の良いほど良く使い込まれた桐の和箪笥を入手。たまたま表面を削りまっさらな状態のものが見つかりました。
和ダンス テレビ台 改造

続いて、2段の引き出しのうち、上段を外し、分解。引き出しの正面の部分は、そのまま目隠し用に使用します。抜いた上段には、分解したパーツを使い、CDやDVDを納める小引出を作り、引き出しの間仕切りを兼ねた補強の板(TVの加重を支えるため)を取り付けました。

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塗装にはワトコのオイルフィニッシュ(カラーはオーク)を使用しました。

今後、使い込むうち、良い味になっていきますが、塗り足しも楽な塗料。植物系であるのも安心です。

もちろん、ただ塗りっぱなしでは、芸がありませんから、やや使い込んだ感じに仕上げます。長い間、人の手が良く触れたであろう部分(引き手周辺やエッジ部分)を中心に、サンドペーパーで少し塗装を落としていきます。
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こうして、完成した和箪笥TV台は、工期約1週間。既にお持ちの家具やインテリアのアイテムととても良く馴染む仕上がりになりました。
以下、実際にお納めした時の様子です。

上段の引き出しは見事にDVDプレイヤー用のスペースやCD用引き出しとして使い勝手良くなっています。来客の折や、DVDを使用しないときは、まるで引き出しがあるように見せることもできます。

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何度か家具のお届けに上がり、お部屋を拝見させていただくことができましたので、事前にお客様のお好みの色、デザイン、スタイル、雰囲気を十分に把握できていたのが、良かったかもしれません。ご覧の通り、既に素敵にコーディネートされているお部屋にも自然と調和する仕上がりになりました。

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中国家具、和家具、キリムは、それが育まれた国や地域は違えども、やはり同じアジアのもの、とても良く馴染みます。もちろん数多あるアイテムの中から、配色や意匠のバランスを取れたものを選ぶのは、持ち手のセンスによる部分も多分にあります。全体にややトーンを抑えたセレクションは、落ち着きがあり、そして飽きがこない居心地のよい空間作りの参考になります。
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また、少し視線を替えたコーナー(スキップフロアのたもと)には、シックな空間に対して挿し色として効果的な小さな朱のチェストも置いていただきました。こちらは電話台や無線LANの収納としてお使いいただくということでしたので、チェストの背面を一部、刳り貫き、電源コードの配線をしやすくしてあります。
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以上、約1年を掛けて、じっくりとご希望に合う商品をご提案させていただいたお客様宅の素敵なリビングもさらに調和のとれた空間に仕上がったところで、本日のレポートを終わりにします。

エスニカでは、家具の補修やカスタマイズのご相談も承っております。