中国のベッド

朝、起きることは「起床」といいますが、これは中国語でも日本語でも同じ字を使います。
この「床」という字は、中国語でベッドの意。日本でいう床は「地板」になります。
一方、「床の用意をする」などの時は、寝床の意なので、日本語の場合は、「寝床の床(とこ)と床(ゆか)は、ともに同じ字を用いているということになりますね。(ちなみに地面は日中ともに「地面」)

日本は畳に直に布団を敷きますから、「ゆか」も「とこ」も大して違いはなく、寝相の悪い人だったら、「たしか眠りについたのは「とこ」だったのに、起きたら「ゆか」だったなんていうことも、度々あるのかもしれません。

同じ字を用いていても、その中身は実は違っていることになります。

さて、中国のベッド「床」について、少し講釈を。
現在、ベッドというと、平面の寝台に脚のついたものですが、中国の古典家具には、背もたれと肘掛のついた(3方の板や格子で囲んだという感じ)ベッドが主流で羅漢床などと呼ばれています。

昼間は椅子(ソファ)として、夜はそのままベッドとして使われるが、多かった羅漢床。
下の資料を見ればお分かりのように、屋敷の主にとってまこと都合のよい作りになっているわけです。

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サイズにすると、小さなもので、横幅約2m 奥行き1mとシングルサイズのマットレスとほとんど同じ大きさで、座面は、板貼り、板に籐を編んだシートを貼ったもの、中には、細く裂いた竹を網状にこしらえ、その張力を利用したクッション性を持たせたもの(たぶん通気性もある)まであったりします。

デザインについて言えば、それはものすごくたくさんあり、
猫脚のもの、格子をふんだんに使ったもの、象嵌で装飾したものなど、実に豊富です。

さらに、このデイベッドをさらに大きくし、天蓋のついたベッド(架子床 Canopy Bed)などもあり、細かく小さいお部屋で仕切られた日本の住宅だったら、歩く場所すらないというありさま(そもそもこれを搬入できない。)なので、現地で見つけても仕入れることはできません。

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現地で見つけた極上のキャノピーベッド(手が出ませんでした。)

 


当店で以前に、お作りしたオリジナルの羅漢床(デイベッド)は、この伝統的なスタイルを、一回り小さくして、「ちょっとゆったりできる長椅子~寝ようと思えば軽いうたた寝ができるサイズ」(寝返りは禁物です。)で作ったもの。
数ある羅漢床の中でも、もっともシンプルなデザインのものを参考にしています。

中国アンティーク ベッド 寝台

合わせてあつらえたクッションも、適度な硬さで、とてもくつろげますし、幅170cmなので、

私のような巨体(180cm強)でなければ、ゴロンとすることもできます。
背もたれ、肘掛部分は取り外しができるので、搬入も比較的楽になっています。
よろしければ、どうぞお問い合わせください。