李朝家具ガイド2 ソバン(小盤)という御膳

前回の李朝家具ガイドでは、収納したり、ものを飾るための家具を解説しました。
そして、今回は、収納家具の代表格バンダジに並んでポピュラーな李朝家具の御膳(一人用の食事用テーブル)であるソバン(小盤)を解説いたします。

李朝 小盤で主だったものは、
忠州盤(チュンジュバン)
統営盤(トンヨンバン)
海州盤(へジュバン)
羅州盤(ナジュバン)
のこれら4種類です。

日本と同じように、床座の生活をしていた朝鮮半島では、食事の際に、こうした銘名の御膳で食事をしたということです。大きさも手頃で、いずれも軽く持ち運びがし易いように思います。

足の裏にスキーの板のようにつけてある角材は、紙を貼った床を滑らせるのに設けられています。

忠州盤

李朝 忠州盤 虎足膳
この小盤は主に忠州(チュンジュ)地方で作られる。脚部の形態が犬(狗)の足と似た形状であるため、狗脚盤とも呼ばれます。実際に犬の脚を見てみると、ずいぶんと違うのだが・・・・
写真のものは、狗足ではなく、虎足盤というもので、脚の上部がが外に反り、再び内側に曲がり、柔らかくS字形を描きながら、最後は、先端が、外側に少し反り返った形態が特徴です。
天板の形状は、多角形(12角形が多い)、丸、そしてスカラップなど、種類は多い。また、天板の下には雲脚と呼ばれる枠がぐるっと一周設けられていて、これは家具の剛性を保つためでもある。

統営盤

李朝工芸 統営盤
統営は、朝鮮半島の南東に位置する地域。この地域のソバンの特徴は、天板の下に欄間のように帯状の板が巡らせてあることである。羅州盤とも似た形状ではあるが、この板があるかどうかで判断するとわかりやすい。

海州盤

李朝ソバン 海州盤
海州盤は、黄海道海州地方(ファンヘド・ヘジュ)で作られた小盤である。現在で言うと、北朝鮮の平壌の南側に位置する地域になります。
桶板で作った天板の端を菱花形に削り、縁を別途に作っていない。脚部は、広めの板を裾に向かうに従い、やあ広げてつけている。また、この板には透かし彫りが施されることが多い。

羅州盤

李朝アンティーク 羅州盤
羅州盤は、全羅道羅州(チョルラド・ラジュ)地域で作られていたスタイルで、天板の四隅の角を落とした形態のもの。天板の下には「雲脚」があり、また、脚のやや上のほうに、箍(たが)が噛ませてあったりもする。


 

以上、李朝家具の御膳 ソバンを見ていきましたが、ポピュラーなチュンジュバン忠州盤が、やはり人気も高いようです。松やケヤキを素材にして、脚部の交換がされているものならば、お値段も5万円を切るものが多いようですが、完品で、銀杏や胡桃などを使ったアンティークともなれば、非常に高値で取引されます。

 

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