信州安曇野で手仕事に出会う、浸る

まもなく開催される植物繊維の布、布製品の展示会「草ノ布」。当店にて、麻やラフィアなどの植物繊維からなる手仕事をたくさんご紹介する予定です。

多彩な出展者のひとり 長野県安曇野の李朝工藝のギャラリー羅山さんは、もう10年以上のお付き合いで、今回は家具ではなく、ポジャギをたくさん、出品してもらいます。

ポジャギは、朝鮮半島に伝わる風呂敷で、皆さんがよく知る小さい端切れを継いでできているのは、その中でもチョガッポと呼ばれるものです。

元は、風呂敷ですが、その美しさから、最近では窓際に掛けたり、壁に絵のように飾る方も非常に多くなって来ましたし、お教室もだいぶ増えてきたようです。薄布から覗く景色、漏れてくる陽光を楽しめる素晴らしい手仕事です。

GWで大変賑わったであろう安曇野・穂高も、連休が明けた平日といういうこともあり、幾分、静かでのんびり。さらに梅雨入り前の晴天にも恵まれ、周囲を囲む山々の緑も、輝いて見えました。

普段、週末、祝日に行楽などすることのできないサービス業ですが、こういうタイミングでお休みをさせていただけるのが、唯一の利点ではあります。

お伺いしたのは、友人の羅山さん、そしてもうお一人、備前焼を修行され、現在は、故郷で登り窯で焼き締めの美しい器を作っている昇窯の平林昇さんのギャラリーやアトリエです。

以下、美しい信州の自然とともに、お二人の活動の現場を写真でご紹介します。

ギャラリー羅山

ログハウス風の外観。赤松の林に囲まれた素晴らしい環境。
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そこかしこに、羅さん自作のオブジェや暮らしの工夫があり、暮らしを楽しむ様子が伝わってきます。
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明け方にせっかく育てたしいたけを盗みにくるサルがいるとのこと。「お土産に持たせたいので、数日前から明け方に見張りをしてたから、盗られずにすんだよ。」と羅さん
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丁寧に手入れがされたお庭を前に、同行の人たち(今回は総勢6名)も、これ以上ない寛ぎようでした。
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伝統的な格子戸の先にギャラリーがあります。靴を脱いで上がったその先には、実に良い味のコレクションがあります。
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トライブの榊氏も「この家具とバローチのアンティークラグを組み合わせたら、最高のコーディネートができそうだ。」と大絶賛。

近いうちに、両者のコラボも実現するものと思われます。

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本当は、たくさんの家具もご紹介したいところですが、わたしの下手な撮影技術では、その良さを切り取ることはできませんので、

実際にお出かけになり、その目で見て、手でさわり、時に匂いまで嗅いで、深い李朝の魅力を感じ、お求めになっていただきたいと思います。(草の布展では、パンフレットを配布します。)

昇窯・やまもギャラリー

羅山さんからのご縁で知り合った平林昇さんは、4年ほど前の展示会でご一緒させていただいて以来、その人柄、作風が大好きな方。

美大に通われていた折に、備前焼に出会い、修行を積み、現在は、ご自宅のりんご園の傍らに自らの手で登り窯を作って作陶に励んでいらっしゃいます。

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年に2回ほど行われる登り窯の窯開きが5月半ばにをされるとのお報せをいただいていました。生憎伺えませんでしたが、お話を伺ったところ、200名近い方が、窯開きに立ち会われたとのこと。

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8日間ほど夜を徹して赤松の薪をくべ、窯のなかで溶けた灰が舞うことでできる景色が美しい焼き締めの器たち。窯から出して10日ほど経っていますが、窯の周辺には、まだうっすらと灰をかぶっていて、ギャラリーに並ぶのを待つ作品もあり、窯開きの行事の賑やかさ、ワクワク感を感じることができました。
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ご実家がりんご栽培をされている平林さんは、数年前に窯のある敷地に、やまもギャラリーも開設されました。

屋号の「やまも」はそのりんご農園の屋号でもあるとのこと。

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棚に並んだ小さめの皿や猪口、盃など。それぞれに個性がある器たちが出迎えてくれます。

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野に咲く草花が似合う素朴で味わい深い花器やマイ茶碗にしたい作品がセンスよく並んでいます。

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大きめの鉢は、その景色も存分に楽しめるのが魅力。

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手に乗るくらいの小さな一輪挿し。一揃え購入して、気分や季節で使ってみたい。

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釉薬を用いた作品もある。安曇野周辺で度々目にする白壁の蔵の肌にも似た落ち着きのある「白」

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掌に馴染む形、口が触れた時の感触、そんな部分も、器の魅力です。

使い込んでいくうちに、すこしずつ変化していくのも、焼き締めの器の味わいだと思います。

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お昼は、平林さんが自ら打ったお蕎麦を、平林さんの器でいただきました。

薪で沸かした鉄鍋で茹でられるお蕎麦、そしてその後のそば湯は、

普段食べているお蕎麦とは比較にならない美味しさでした。

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表面に微妙な凹凸のある焼き締めの器は、ソバの香り、お出汁の匂いがそこにとどまり、打ちたてのソバの味を

さらに楽しめるものと感じました。

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窓からは、濃淡様々な信州の緑、そして近くを流れる雪解け水を用いた用水の音、そして器と美味しい食事という

眼福、口福の時を過ごさせて頂きました。

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さて、お蕎麦はご自宅でご用意いただくとして、美しい器で食事がしたいという方は、こちらの展示会で、

平林さんの作品に出会うことができます。関東の方は、是非、お出かけください。

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安曇野のクラフト 2013年6月21日~6月30日 10時~21時(最終日18時まで)

詳細は、craft Fav. 吉祥寺のサイトにて http://craft-fav.com/schecule2013.html

今回ご紹介した羅山、昇窯へのリンク

ギャラリー羅山 gallerynasan.com

昇窯 ブログ http://noborugama.blogspot.jp/
昇窯公式サイトは工事中のため、詳しい情報は、ひとまずこちらの紹介記事をご参考に
http://www.i-turn.jp/matsukawa-noborugama.html

後記

近年、大変賑わうと評判も松本クラフトフェアもそうですが、この安曇野も多くのギャラリー、工房があり、

まだまだ楽しい発見がありそうです。次回は、もう少しゆっくりじっくり手仕事を探訪したいと感じました。

また、その際はレポートいたします。

写真は、縁あってやってきた李朝の鉄製アブミと焼き締めの一輪挿し

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載せきれなかった写真は、facebookページに掲載しています。

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